Revolutは本当に「万能」か? 登録前の注意点もまとめた徹底レビュー

Credit_Card_Travel ブログ

こんにちは、Xyroxです。

今回は、海外旅行や海外通販好きの間で「最強」との呼び声も高いデビットカード「Revolut(レボリュート)」について、僕が実際に使ってみて分かった「これ、事前に知りたかった…!」という点を徹底的に解説していきます。

Revolutは、有利なレートで外貨両替ができたり、スマートに支払いができたりと、非常に便利なサービスです。しかし、その裏には知らずに使うと損をしたり、現地で困ったりする可能性のある「罠」がいくつか潜んでいます。

この記事では、筆者自身の体験談をもとに、

  • カードが届くまでの期間は?
  • 海外のATMで現金を引き出すための事前準備とは?
  • 有料プラン(プレミアム)の損益分岐点はどこ?
  • 解約時に思わぬ違約金が…?

といった、公式サイトだけでは分かりにくいリアルな注意点を、余すところなくお伝えします。これからRevolutを作ろうと思っている方、次の海外旅行で使おうと計画している方は、ぜひ最後までご覧ください。

Advertisement [広告]

Revolutの特徴と料金プラン

まずはRevolutの特徴について、おさらいします。

Revolutは海外事務手数料・海外ATM引き出し手数料が無料となる、海外で利用しやすいチャージ式デビットカードです。Standard, Premium, Metalの3プランが用意されています。

一般的なクレジットカードと比較するとこちら。

Revolut StandardRevolut PremiumRevolut Metal一般的なクレジットカード
国際ブランドVisaVisaVisaVisa、Mastercard、JCB、Amexなど
月額料金0円(物理カード発行に500円)980円1980円0円〜数万円
種類デビットカード(プリペイド式)デビットカード(プリペイド式)デビットカード(プリペイド式)クレジットカード(後払い式)
海外事務手数料0%0%0%2.0% 〜 3.85%
為替レートリアルタイムの市場レートリアルタイムの市場レートリアルタイムの市場レート各国際ブランドが定めるレート
週末手数料1%0%0%なし(事務手数料に含まれる)
海外ATM手数料月2.5万円まで無料、以降2%月5万円まで無料、以降2%月10万円まで無料、以降2%手数料+事務手数料(約1.65%)
付帯サービスなしNordVPN
Tinder Plus
など
Premiumに加えて
貴金属手数料割引
空港ラウンジ
旅行保険
空港ラウンジ
優待サービスなど
両替・送金アプリ内で可能アプリ内で可能アプリ内で可能ほとんど不可
利用上限チャージ残高の範囲内チャージ残高の範囲内チャージ残高の範囲内与信枠の範囲内
キャッシュバック0%0%1%(上限5000円)0.5%〜1.2%
Xyrox
Xyrox

海外用カードといえば、このRevolutもしくはWise、IDARE、Sony Bank Walletなどがありますね。いつかこれらの比較もしたいですが、本日の主役はRevolutです!

一般的なクレジットカードにはポイント還元などがありますが、海外で利用すると海外事務手数料がかかってきます。この手数料は基本的に還元分以上となることが多いです。

そこで、Revolutが活躍します。海外利用の手数料及びATM引き出し手数料も無料です。海外旅行される方の味方となるカード間違いなし!

ただし、以下注意点だけ押さえてから申し込むことをお勧めします。

Advertisement [広告]

注意点①:カードの到着は意外と遅い!旅行の準備は2週間前から

まず最初に押さえておきたいのが、物理カードの配送スケジュールです。

Xyrox
Xyrox

よし、来週から海外旅行だしRevolutを申し込もう!

これは完全にアウトです。

Revolutのカード配送にはいくつかのプランがありますが、無料の「スタンダード配送」を選ぶと、公式サイトでは最大2週間かかると案内されています。筆者は渡航1週間前に物理カードを申し込んだため、プレミアムプラン(月額980円)に加入し、1週間以内に届く「エクスプレス配送」で送ってもらいました。申し込みから3日後に発送通知、その翌日には届いていました。

Xyrox
Xyrox

発送元は国内でしたので、手続き処理が終わると2日程度で手元に来ます。

海外旅行の直前に慌てて申し込んでも、出発までにカードが届かないという悲劇が起こりかねません。

海外で使う予定があるなら、最低でも出発の2〜3週間前には申し込みを済ませておくことを強くおすすめします。急ぎの場合は有料の「エクスプレス配送」もありますが、余計な出費を避けるためにも、準備は早めに行いましょう。

Advertisement [広告]

注意点②:カード発行には手数料がかかる(有料プランは発行無料)

Revolutカードの種類

Revolutのプランは3種類(スタンダード・プレミアム・メタル)あり、無料で使える「スタンダード」プランの場合、物理カードの発行に500円の手数料がかかります。

一方で、月額980円の「プレミアム」または月額1,980円の「メタル」プランに加入すると、この発行手数料は無料になります。

「どうせなら特典が豊富な有料プランを」と考えている方は、最初からアップグレードしておくと少しだけお得になると思うかもしれませんが、気軽にアップグレードすることはお勧めしません!

注意点③:海外ATMの現金引出には「マイナンバーの事前登録」が必須

これは、筆者が実際に海外で経験した最大の失敗談であり、この記事で最もお伝えしたい注意点です。

Revolutの便利な機能の一つに、海外のATMで現地通貨を現金で引き出せるというものがあります。しかし、これを利用するためには、日本にいる間にRevolutアプリでマイナンバーカードを登録しておくことが絶対条件となります。

なぜなら、Revolutのサービスにおいて、海外ATMでの現金引き出しは「海外送金」として扱われるからです。日本の法律(犯罪収益移転防止法)では、海外送金サービスを利用する際に本人確認が義務付けられており、Revolutではその手段としてマイナンバーの登録を求めているのです。

筆者はこれを全く知らずに渡航してしまい、現地のATMでいざ現金を引き出そうとしたところ、エラーが出て全く引き出せませんでした。アプリを確認して初めてマイナンバーの登録が必要なことを知り、時すでに遅し…。手持ちの現金が心許ない中、非常に焦った経験があります。

「カードさえあれば海外のATMでいつでも下ろせる」わけではありません。

必ず、日本を出国する前に、アプリの指示に従ってマイナンバーの登録を完了させてください。これを忘れると、せっかくのRevolutが海外で真価を発揮できなくなってしまいます。

Xyrox
Xyrox

初期登録時にはマイナンバー登録を求められないので、気をつけてください!

注意点④:有料プランの解約はタイミングに注意!違約金が発生するケースも

Revolutの有料プラン(プレミアム・メタル)は非常に魅力的ですが、解約する際には少し注意が必要です。

これらのプランは年契約となっており、もし契約から14日以上、10ヶ月未満で解約した場合、2ヶ月分の月額料金が違約金として請求されます。

例えば、プレミアムプラン(月額980円)を5ヶ月で解約した場合、980円 × 2 = 1,960円の違約金が発生します。

「とりあえず1〜2ヶ月だけ試してみよう」という軽い気持ちでアップグレードすると、解約時に思わぬ出費が発生する可能性があります。有料プランを契約する際は、少なくとも10ヶ月以上は使い続ける見込みがあるか、慎重に検討しましょう。

Xyrox
Xyrox

全ては準備不足ですが、筆者は使えなかった物理カードに3000円かかってしまう計算に。。

注意点⑤:有料プランの真価は「付帯サービス」にあり!損益分岐点を考える

Screenshot

では、月額980円のプレミアムプランは、本当にお得なのでしょうか?その損益分岐点を考えてみましょう。

海外利用時の手数料がお得になるのはもちろんですが、Revolutプレミアムの最大の魅力は、他のサブスクリプションサービスが無料で利用できる点にあります。

2025年9月現在、プレミアムプランで利用できる主なサービスは以下の通りです。

  • NordVPN スタンダードプラン(通常月額 約700円〜)
  • Picsart Gold(通常月額 約500円〜)
  • Tinder Plus(通常月額 約1,000円〜)
  • Sleep Cycle Premium(通常年額 3,000円)
  • Financial Times Premiumなど

見ての通り、これらのサービスをすでに1つか2つ契約している人であれば、Revolutプレミアムに乗り換えるだけで月額料金の元が取れてしまいます。

例えば、あなたがすでにNordVPNとPicsartを契約している場合、それだけで月々1,200円以上の価値があります。それを月額980円のRevolutプレミアムにまとめることで、節約になる上にRevolutの各種特典まで享受できるのです。

逆に、これらの付帯サービスに全く興味がない場合、月額980円の元を取るには、よほど頻繁に海外渡航や外貨両替をしない限りは難しいかもしれません。

ご自身の現在のサブスク契約状況を確認し、Revolutに一本化できないか検討してみるのが、有料プランを賢く選ぶための鍵となります。

注意点⑥:ポイントサイト経由より「紹介プログラム」がお得な場合が多い

Revolutを始める際、ポイントサイトを経由する方法もあります。2025年9月現在では「MyChips」などが対応しているようですが、正直なところ、多くの場合で既存ユーザーからの「紹介プログラム」を利用した方がお得です。

MyChipsはモッピーなどから遷移ができる、海外のポイントサイトです。アクセス方法は以下サイトに詳しく載っていました。

紹介プログラムは時期によって内容が変わりますが、

  • 紹介経由で登録し、一定額を利用すると数千円のキャッシュバックがもらえる

といったキャンペーンが頻繁に実施されています。

「キャッシュバックは紹介者のみに実施される」と思っているあなた、正解です。しかし、多くの紹介者は紹介された側へキャッシュバックを山分けするとXで宣伝することも多いので、それらで元を取ることは可能だと思います。ただし、山分けは公式のプログラム対象外なので、自己責任でお願いします。

Xyrox
Xyrox

人を信じるかどうかですね。。

もし周りにRevolutを使っている友人や知人がいれば、ぜひ紹介リンクをもらえないか聞いてみましょう。そちらの方が、結果的にあなたにとっても紹介者にとってもメリットが大きくなる可能性が高いです。

もし、あなたの周りにRevolutユーザーが見つからない場合は、筆者から紹介することも可能です。お気軽にX(旧Twitter)のDMまでご連絡ください。以下別アカウントでは、定期的に紹介しています!

結論:カード自体の使い勝手は最高。ただし計画性が重要

ここまで注意点を多く挙げてきましたが、誤解しないでいただきたいのは、Revolutは正しく準備すれば間違いなく最強クラスのカードだということです。

一度設定を済ませてしまえば、アプリの使いやすさ、両替手数料の安さ、支払いのスムーズさなど、その恩恵は計り知れません。特に海外では、クレジットカードの手数料(1.6〜3.5%程度)がかからないだけで、使えば使うほどお得になっていくのが実感できます。

有料のプレミアムプランまで必要かどうかは、先述の損益分岐点を参考に、ご自身のライフスタイルと照らし合わせて吟味する必要があります。しかし、無料のスタンダードプランでも、海外旅行の際には持っておいて損のない一枚です。

最後に、今回解説したRevolutを使いこなすための重要ポイントをまとめます。

  1. カード配送には時間がかかる:旅行の2〜3週間前には申し込む。
  2. 海外ATM利用にはマイナンバー登録が必須:必ず日本国内で済ませておく。
  3. 有料プランの解約には注意:10ヶ月未満の解約で違約金が発生。
  4. 有料プランの価値は付帯サービスにあり:自分のサブスク状況と見比べて損益分岐点を計算する。
  5. 登録は紹介プログラムがお得なことが多い

これらのポイントさえ押さえておけば、Revolutはあなたの海外での体験をより快適で、よりお得なものに変えてくれるはずです。

この記事が、あなたのRevolutライフの助けになれば幸いです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました